「吹けよ風 呼べよ幸運」
荘内半島の付け根にある詫間の市街地の裏手に博智山という237mの里山がある。それが最近では「博打の山」として地元の有志で新名所に改造されている。開発や改修ではなく「改造」、そう、ショッカーの改造人間のもつ奇奇怪怪なニュアンスにぴったりのイメージである。 近所に古くから住む友人の話では、自分が子供のころは少々きつい勾配ながら近所の子供が遊びに登る典型的な里山で、「博智山」という名ではなく、もっぱら「山」とか「裏山」とか呼ばれる地元の生活の一部となっている山であったということだ。 それが今ではご覧の通り、いかにも怪しさプンプンの(褒め言葉です 笑)手作りのワンダーランドに改造されている。このテイストのいかがわしさ(褒め言葉です 笑)、勝手に改造した人とぜひ会ってみたいものである。「ばくち」という駄洒落ひとつでここまでこじつける(笑)のは、もう尊敬に値します。 世は観光による町づくりブーム、やたらとそれらしさにお金をかけたり、もっともらしいコンセプトとデザインとでなかったものを昔からあったように見せかけたりする風潮の中で、ここまで自分の世界観を遊びとギャグと手作りで徹底するこの姿こそ、逆にオンリーワンを目指す原点として好感が持てる名所です。全国から物好きの集まる聖地となって、地元に人を呼ぶ真のラッキースポットとなられることを祈念いたしております。って褒めすぎですか?
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「詫間の市街地から見る博智山。どこにでもある里山である。」
詫間の市街地から見る博智山。どこにでもある里山である。
「博打がテーマとしても、このあんまりなこじつけ。」
博打がテーマとしても、このあんまりなこじつけ。
「ボート(に似ていないこともない)岩と当たり神。」
ボート(に似ていないこともない)岩と当たり神。
「山頂付近の八畳敷は見晴らしの良い一枚岩。このあたりは巨石文化がごろごろしている。」
山頂付近の八畳敷は見晴らしの良い一枚岩。このあたりは巨石文化がごろごろしている。
「山頂に賑やかな絵馬。絵馬といっても木片である。登山口に無料でおいてある。願い事もてんでバラバラなんでもあり(笑)。」
山頂に賑やかな絵馬。絵馬といっても木片である。登山口に無料でおいてある。願い事もてんでバラバラなんでもあり(笑)。
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