「とある川辺のダイヤモンド」
ダイヤモンドドリルの記録に引き続いて、実際のダイヤモンド鉱脈の話である。一般に天然のダイヤは地下100kmの地球内部の高温高圧のマントル内で形成され火山岩とともに長い年月をかけて地表に現れる。よって世界のダイヤの産出地はいずれも10億年前以上の古い大陸地塊である。大陸間プレートが沈み込む日本のような地質活動が活発な場所(いわゆる活火山や地震の多いところ)では、一般にダイヤは産出されないというのが定説であるる ところが2007年、名古屋大学の研究チームが四国中央市の「とある場所」の地表に露出している岩石からマントル近くで生成される火成岩である「かんらん岩」を見つけ、レーザー光を用いた分析でダイヤモンドの波長を検出して2つの個体から3つのダイヤの結晶(約1ミクロン)を発見した。それまでの学説を覆す発見で、なぜ四国の山中でこの鉱物が100kmの地中深くから上がってきたのかは定かではない。 商業的に利用価値のある鉱脈であるのかどうかは別として「とある場所」と発表されたのは、場所が明らかになると私やこれを読んでいるあなたのような「物好き」が群がって研究対象が荒らされることを懸念してのことであることは、まず間違いない(笑)。 とりあえず地元で噂を聞いてみると、どうも高知県境から流れ出て新宮で銅山川に合流する馬立川のどこかであるらしいということであった。これだけで場所を特定するのはまず不可能なので、とりあえず川に沿って走る県道5号線の道端にダイヤモンドらしい石が落ちていないか調査しましたが、やっぱり発見できませんでした。というか、こんなところにダイヤがほんとに落ちてたら困るよなぁ(笑)。
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「県境近くの馬立川。まだ渓流であり、人も少ない。」
県境近くの馬立川。まだ渓流であり、人も少ない。
「企画のブナの原生林かを水源とする「ブナの湧き水」。」
企画のブナの原生林かを水源とする「ブナの湧き水」。
「高知高速道の馬立SA業務入り口付近の川。SAから川は見えない。 」
高知高速道の馬立SA業務入り口付近の川。SAから川は見えない。
「新宮の随一の観光施設「霧の森」を横切る馬立川。観光客が水遊びをしている。」
新宮の随一の観光施設「霧の森」を横切る馬立川。観光客が水遊びをしている。
「新宮の町に近づくと、道路も立派になり県外ナンバーも結構見かけるようになる。」
新宮の町に近づくと、道路も立派になり県外ナンバーも結構見かけるようになる。
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