「介良の一番長い日」
いまだ発見されていない未確認生物(UMA)ならば、買いとってくれる個人や団体があるかもしれないが、未確認飛行物体(UFO)を捕まえたときに誰が引き取ってくれるのかは微妙である(笑)。アメリカ空軍なら興味を示してくれそうだが物騒な品物であることは間違いない。この話は、子供に捕まってしまった小型のUFOの事件である。 1972年8月25日、高知市東部の介良(けら)地区で介良中学2年生のS君とM君が、学校近くの田んぼの中に空中を飛び回っている直径30cmほどの球形の発光物体を発見。珍しいのでブロックのかけらをぶつけたりして遊んでいたという(笑)。翌日に友達らとその場所に確認に行くと、銀色の煙草盆(灰皿)のような物体が落ちてあった。その物体は底部中央に直径3o程の穴が多数開いており周りには古代の壁画のような模様が描いてあったという。一人がそれを家に持ち帰り、とりあえずタンスにしまって寝た(笑)。翌日、座布団で押さえつけたりして遊んでいる間(虫か)に、いなくなって元いた場所に戻っていたという。懲りずにふたたび捕まえて持ち帰り、家庭用ドライバーで分解を試みたり(おいおい)、内部に水を流し込んだり(中の宇宙人は大丈夫か?)、あげくのはては電子レンジでチンしようとしたり(よしなさぃって)と、とにかくいろいろやってみたが如何なる外部からの影響も受けつけず、翌日はまた同じ所に帰っている。しまいにはビニールにくるみ針金で縛りあげて(いわゆる簀巻きである)引き回している最中に、謎の力と綱引きとなり、そのまま消失してしまったという。この話は当時もニュースとなり、11PMでとりあげられたり作家の遠藤周作先生が乗り出してくるなど、ちょっとした騒ぎになったらしい。それ以来、現在に至るまで再びその姿を見たものはいないということであるが、相手とすれば、もうこりごりだろう(笑)。 中学生におもちゃにされるUFOもUFOだが、1972年というとテレビでもUFO特集真っ盛りの時代である。下手に扱うと大爆発して高知市がまるごと蒸発することとか考え及ばなかったのか?お前ら(笑)。 寸法は小さくとも、金属的な整った形状や自らの意志を有しているところを見ると、知的生命体が操縦する宇宙船だったのかも知れない。仮にこれがニューヨークであったなら、住民を避難させた上で国防軍が取り囲み、人類の代表に選ばれた偉い人が友好の呼びかけをする。彼ら宇宙人が想定していた知的生命体同士の第三種接近遭遇とはこのようなものだったに違いない。しかしここは高知。高知に生息する知的生命体は、初めて見るものには、とりあえず石を投げつける。危害を及ぼさないと感じたら家に持って帰ってタンスにしまうのである(笑)。前回は逃げ帰った宇宙人さんが、いつの日が再び地球を狙うとしても、とりあえず高知だけはやめとけ。(笑)
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「現在は宅地造成により、当時からは様変わりしている。」
現在は宅地造成により、当時からは様変わりしている。
「捕まえたのはこのあたりだろうか?」
捕まえたのはこのあたりだろうか?
「あるいはこの辺かもしれない。」
あるいはこの辺かもしれない。
「あっちかも。(笑)」
あっちかも。(笑)
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