「ソロモン王の秘宝」
ソロモン王は旧約聖書の「列王記」に記されている古代イスラエル王国の三代王である。ヤハゥェの神から「知恵」を授けられ、動物と話し魔術を操り王国を繁栄に導き、交易によって巨万の富を築いたとされる。そのソロモン王の埋蔵金が四国山中にあるという。聖書研究家の碩学高根正教授が渡日説を唱えて話題となった。ヨハネ黙示録の中に出てくる御座が剣山で四国が黙示録の説明に合致したという説である。 この説が世に出た後、12番札所でも説明する「平家埋蔵金」ともあいまって、多くの「山師(今でいう埋蔵金ハンター)」が剣山に入って掘り起こしを行ったが発見されたという噂はまだ伝わっていない。いまだに残された日本有数の埋蔵金伝説のひとつである。 ソロモン王の死後、部族対立からイスラエル王国は分裂し、紀元前4世紀のバビロン捕囚で国を失って世界に散ったユダヤの一集団が極東まで流れて、住みついたのが祖谷であるとされ、6番札所の「神明神社」等(最近では10番札所の「キリスト神社」)に代表されるようなユダヤ人の形跡や祖谷の方言の単語がユダヤ語に似ている(ものがある)という根拠?もどんどん出てきて、最近では『祖谷村民ユダヤ人説』なるものがまことしやかに囁かれるようになった(笑)。 さて、そのソロモン王の財宝であるが、一般に金銀財宝説の他には「ソロモンの鍵(魔術書)」等が有名であるが、最近ではソロモン王が神殿に奉納し、その後の長い世界史の中で永らく行方不明となったままの「モーセの十戒を納めた箱=契約の箱=聖櫃」ではないか?という説が、(このへんの巷では)有力である。そう、皆さんご存知の『聖櫃 失われたアーク』のあれである。しかし、最近、地元の一部には、「実はイエス・キリストの最後の晩餐に使用された聖杯が埋まっているらしい」との噂も聞こえてきており、そこまでやると調子こきすぎでスティーブン○ピルバーグから怒られるんではないかいの?・・・との懸念も周囲に出ている(笑)。 剣山の山頂付近標高1930mにある剣山宝蔵石神社では、毎年7月17日に大祭が行われる(現在は担ぎ手の高齢化のため若い人が足らず、その前後の日曜日に変更)が、一説にこの日はユダヤ教の祝日の日であり、この大祭行事で神社山頂へと渡される御輿の中に、そのアークが隠されているのではないかと疑う人もいる。しかしくだんの映画によると、ちょっとでも蓋が開いたらたいへんなことになる代物なので、世界を危機から守るためにも山頂を皆でワッショイ担いで練り歩くのには、相当な度胸を要するものと思われる(笑)。
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「1955m 四国第二いや西日本第二の高峰である。一説に『四国霊場88箇所(いわゆるお遍路さん)のコースが剣山近辺を避けているのは、空海がソロモン王の秘宝を隠すため』という俗説があるが、残念ながらコースや札所を決めたのは江戸時代の話なので、それは後世の作り話と思われる。」
1955m 四国第二いや西日本第二の高峰である。一説に『四国霊場88箇所(いわゆるお遍路さん)のコースが剣山近辺を避けているのは、空海がソロモン王の秘宝を隠すため』という俗説があるが、残念ながらコースや札所を決めたのは江戸時代の話なので、それは後世の作り話と思われる。
「山頂付近1930mの地点にある宝蔵石なる巨石に鎮座する剣山宝蔵石神社。ソロモンの秘宝とは別に平家財宝も眠っているとされる 12番参照。」
山頂付近1930mの地点にある宝蔵石なる巨石に鎮座する剣山宝蔵石神社。ソロモンの秘宝とは別に平家財宝も眠っているとされる 12番参照。
「山頂付近はそれらしい巨石群磐座が点在している。・・・が今では山全域が国定公園なので、あちこち勝手に掘ったら捕まるぞ(笑)。」
山頂付近はそれらしい巨石群磐座が点在している。・・・が今では山全域が国定公園なので、あちこち勝手に掘ったら捕まるぞ(笑)。
「標高1750m地点まではリフトも完備されていて登りやすい山である。ただし冬季は国道もリフトも閉鎖されている。」
標高1750m地点まではリフトも完備されていて登りやすい山である。ただし冬季は国道もリフトも閉鎖されている。
「剣山の全容図。剣山、ジローギュー、一の森の三つの山が稜線で連なっている。」
剣山の全容図。剣山、ジローギュー、一の森の三つの山が稜線で連なっている。
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