【四国一攫千金88箇所とは】
四国一攫千金88箇所は埋蔵金やお金にまつわるスポットを巡りながら、身近にありながら消えて行きつつある歴史を再発見していく夢とロマンとエンターテインメントの巡礼であります。
世に言うところ、古今東西老若男女、いや主に男だけのもありますが、人間には「呑む」「打つ」「買う」(すいません。あくまでも俗説です。)の三大煩悩があるといわれています。どの煩悩がどれだけ強いかは人によってそれぞれですが、まじめな私どもは誓ってどれにも煩悩は金輪際ありません(笑)。
このうち、「呑む」はシリーズ中『酒蔵88箇所巡礼』で極めて頂いております。「買う」は、取材に必要なお金と体力の問題もさることながら、なんだか反社会的な甘く危険な香りでいっぱいですので(笑)、誰か他の殊勝なお人におまかせします。そしてここでは、残った「打つ」=「一攫千金 濡れ手に粟」⇒「四国に残る埋蔵金伝説」をテーマに取り上げようと思った次第です。
不謹慎な動機でしたが、実際に取材をすすめるにつれ、宝のある可能性に関わらず埋蔵金伝説は夢とロマンでいっぱいでした。また埋蔵金の伝説とは、歴史の表舞台からいつしか消えていった「敗者」の物語でもありました。失われつつある四国の伝説を辿りながら、皆さんで楽しんでいただければと思います。
【認証方式】
「どこにあるか判明していない」ことが埋蔵金の埋蔵金たる所以ですので、こればかりは巡礼の認証が不可能。まだ見ぬ手がかりや謎を解く重大な鍵は発見できても、現物を見つけることは、1億円宝くじに10回続けて当たることに近い確率ですが「まかり間違って本当に見つけてしまった人」がいたら、もちろん表彰いたします。いや、表彰させてください(笑)。ただしそのときは我々もに上がりの5%を献上すること よろしく(笑)。
【間違って本当に見つけてしまったら】
まず当たり前のことですが、勝手に他人の土地(公有地もそうです)に立ち入って土地を掘り起こすのは立派な犯罪となります。うろうろしていて見つけてしまうのとは、まったく意味が違いますので注意してください。
また、犬も歩けば棒にあたる、あたりを歩いていて、ひょっと間違って本当に見つけてしまった時は、警察と地元の教育委員会に届けてください。場所や物によっては、いろいろな事例が想定されますので、まずはそちらで相談してください。今からこんなこと心配してもしょうがないけど(笑)、念のため。
【88札所に採用した基準】
まずは「御伽噺」的な部類は遠慮させてもらい、学説とまでは行かないもののなんらかの書籍や掲示物でとりあげられているものを札所の基準とさせて頂きました。大きく分けると次の4種類となります。
@「歴史上の誰かが埋めた(かもしれない)お宝」
A「遥か太古から眠っている(と考えられないこともない)鉱脈」
B「捕まえたら一攫千金になる(と勝手に思っている)生物」
C「違法性がなくて一攫千金に関係あるスポット」
の、現場を探検取材して88の札所にまとめさせて頂いております。
ファジーな部分も多々ありますが、そのあたりは夢とロマンに免じてご勘弁ください。また夢とロマンとともに冗談も入り込んででおりますが瓢箪から駒、物語が真実となったシュリーマンの例もあります。自分の家の裏山が、実は財宝の隠し場所かもわからない・・・という面白さから教科書に載っていない身近なものの歴史探訪に興味をもっていただければ企画制作者としては幸いです。
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