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第87番札所 小豆島 「鳴門茂衛門の埋蔵金」
地名: 香川県小豆郡小豆島町寒霞渓付近
埋めた人: 鳴門茂衛門
お宝: 海賊の財宝
情報:
備考:
「裏切りの埋蔵金」

 小豆島は瀬戸内海の約3000といわれる島々の中で最大の離島である。(淡路島は古代から南海道としての駅を持つ国内主要交通路であったので、この場合の離島には含んでいない。)そのせいか昔から様々な伝説が散在している。埋蔵金伝説にしても同じ事で、埋める側としても本土ではない交通の不便さ⇒無用の人の行き来の少なさと、自然災害に脅かされない程度の山深さとしても適当な場所であったからだと推定される。
 さて、江戸時代初期の三代将軍徳川家光の世に、瀬戸内海では鳴門茂衛門と呼ばれる大物海賊が幅を利かせていたという。海賊禁止令が敷かれて半世紀後のことであるので、よほどの大盗賊であったに違いない。この茂衛門、強奪した財宝を元手として堅気の事業を始めようと目論んでいたらしい。そのためにひとまず貯めた財宝を小豆島の「水神の社」付近のふたつの洞窟に隠したということである。その際、埋蔵金埋設のセオリーとして(笑)、運搬と埋蔵の作業を手伝った手下達を口封じのためになきものにしようとしたが、逆に反乱をおこされ自分のほうが殺害されてしまったのである。因果応報、よくありそうな話である。その後、埋蔵金のありかは二人の手下によって後世に口伝えで残されたという。
 明治時代になって、和歌山の質屋からその財宝探索のなりゆきを記した文書が発見された。その記述内容で「水神の社」というキーワードが明らかになるが、それに該当するものは、当時では島内になかったのである。島の人たちが寒霞渓近くにある平家落人の社に目星をつけて調査したところ、ある崖の淵の草むらに、「社」の文字を刻んだ長方形の石を発見した。はたしてその崖下には一体の人骨とと12枚の小判が散乱していたのである。更にその崖の中ほどにある洞窟には、何者かに荒らされた痕跡が見つかったという。
 その洞窟は今では明らかにされていないが、それが鳴門茂衛門が宝を隠したふたつの洞窟のひとつであるがどうかは定かではない。もしそうだとすれば、まだ見つかっていないもうひとつの洞窟はどこなのか?もう既に昔の埋蔵金ハンター達に暴かれてしまっているのか?すべての謎を秘めたまま、小豆島最大の名勝寒霞渓には今日も多くの観光客が山歩きに訪れているのである。

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「四方指展望台から見る寒霞渓。奇岩の名所である。」
四方指展望台から見る寒霞渓。奇岩の名所である。

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「寒霞渓ロープウェイから見る奇岩の数々。多くの洞窟が見える。」
寒霞渓ロープウェイから見る奇岩の数々。多くの洞窟が見える。

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「瀬戸内海最高峰星ヶ城東峰(816m)からの播磨灘の眺め。」
瀬戸内海最高峰星ヶ城東峰(816m)からの播磨灘の眺め。

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「裏寒霞渓登山道より幟岩(のぼりいわ)。」
裏寒霞渓登山道より幟岩(のぼりいわ)。

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「石門(せきもん)。石洞に造られた寺である。」
石門(せきもん)。石洞に造られた寺である。
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第1番札所 徳島市 「八倉比賣(やくらひめ)神社の卑弥呼の墓」
第2番札所 徳島市 「金山神社・立岩神社 (徳島市)の銅鏡」
第3番札所 神山町 「立岩神社の天の岩戸」
第4番札所 神山町 「高根悲願寺の邪馬台国跡」
第5番札所 山川町 「天村雲神社と天叢雲の剣」
第6番札所 穴吹町 「白人神社と神明神社」
第7番札所 美馬町 「伊射奈美神社」
第8番札所 美馬町 「段の塚穴 四国最大級の石室」
第9番札所 東みよし町 「六地蔵峠近辺の平家再興軍資金」
第10番札所 東祖谷村 「栗枝渡神社の安徳天皇の墓とキリスト伝説」
第11番札所 剣山 「失われたアーク」
第12番札所 剣山 「宝巌岩の平家財宝」
第13番札所 剣山 「ジローギューの草薙の剣」
第14番札所 つるぎ町 「剣山の大蛇」
第15番札所 勝浦町 「星の岩屋の星のかけら」
第16番札所 勝浦町 「勝浦のツチノコ」
第17番札所 阿南市 「お松大権現」 
第18番札所 阿南市 「海正八幡神社の新羅三郎財宝」
第19番札所 阿南市 「蒲生田岬(かもだみさき)沖の黄金」
第20番札所 阿南市 「つむじ風剛右衛門の略奪品」
第21番札所 海南町 「おんばがたきの洞窟」
第22番札所 東洋町 「野根七郎の埋蔵金」 
第23番札所 東洋町 「盗賊弥六の埋蔵金」
第24番札所 香美市 「御在所山の平家の宝」
第25番札所 高知市 「子供が拾った介良のUFO」
第26番札所 高知市 「高知競馬場」
第27番札所 高知市 「鵜来巣山の黄金千両」
第28番札所 高知市 「薫的神社」
第29番札所 高知市 「土佐藩宝物蔵跡に建つ旅館」
第30番札所 土佐町 「稲叢山の平家洞窟」
第31番札所 須崎市 「はぴれっと」
第32番札所 須崎市 「銭神石の埋蔵金」
第33番札所 須崎市 「八百比丘尼の食べた人魚」
第34番札所 佐川町 「虚空蔵山の不死の仙薬」
第35番札所 越知町 「横倉山の平家穴」
第36番札所 仁淀川町 「武田勝頼の埋蔵金」
第37番札所 仁淀川町 「椿山の安徳天皇と開かずの箱」
第38番札所 仁淀川町 「都の安徳天皇陵墓」
第39番札所 土佐清水市 「加久見左衛門の埋蔵金」
第40番札所 土佐清水市 「大川内の平家落人村」
第41番札所 足摺岬 「足摺岬のどくろマーク」
第42番札所 土佐清水市 「ジョン万次郎の仮墓」
第43番札所 愛南町 「南宇和の金鉱」
第44番札所 宇和島市 「日振島の藤原純友の財宝」
第45番札所 宇和島市 「戸島の一条家の隠し財宝」
第46番札所 野村町 「御在所山の平家の祠」
第47番札所 八幡浜市 「平家神社」
第48番札所 伊方町 「八坂神社と平家ののぞき岩」
第49番札所 佐田岬 「釜木の埋蔵金」
第50番札所 松山市 「松山競輪場」
第51番札所 松山市 「伊予豆比古命神社(椿神社)内の勝軍神社」
第52番札所 松山市 「宝くじ売り場竹村商店」
第53番札所 忽那中島 「泰ノ山城の埋蔵金」
第54番札所 伊予灘沖 「ナイル号沈没地点」
第55番札所 高縄山 「高縄山のレアアース・レアメタル」
第56番札所 今治市 「重茂山城(あるいは重門山城)の埋蔵金」
第57番札所 吉海町 「能島の村上水軍の宝」
第58番札所 大島 「泊の埋蔵金」
第59番札所 伯方島 「伯方島の能島村上水軍再興金」
第60番札所 魚島 「篠塚伊賀守の宝篋印塔」
第61番札所 芸予諸島 「竜王丸の埋蔵金」
第62番札所 弓削島 「みつうみ島の洞窟」
第63番札所 西条市 「八堂山の長者の財宝」
第64番札所 別子村 「別子ダイヤモンド水」
第65番札所 新宮村 「日本で唯一のダイヤモンド鉱(の可能性)」
第66番札所 新宮村 「銅山川の砂金」
第67番札所 観音寺市 「観音寺チャンスセンター」
第68番札所 観音寺市 「観音寺銭形砂絵」
第69番札所 荘内半島 「海崎城の埋蔵金」
第70番札所 詫間町 「博打山」
第71番札所 荘内半島 「竜宮城」
第72番札所 高瀬町 「爺神山(とかみやま)の鈴石」
第73番札所 燧灘沖 「いろは丸沈没地点」
第74番札所 直島 「三菱マテリアル直島製錬所」
第75番札所 丸亀市 「丸亀競艇場」
第76番札所 綾川町 「十瓶山の瓶(かめ)」
第77番札所 旧綾歌町 「西長尾城の埋蔵金」
第78番札所 備讃瀬戸 「大槌島」
第79番札所 櫃石島 「藤原純友の埋蔵金」
第80番札所 鬼無町 「神高池のキナッシー」
第81番札所 鬼無町 「勝賀山の金の茶釜」
第82番札所 女木島 「鬼が島洞窟」
第83番札所 庵治町 「五剣山八栗寺聖天堂」
第84番札所 津田町 「雨滝山の柘榴石」
第85番札所 小豆島 「ぶよも長者の埋蔵金」
第86番札所 小豆島 「蕪崎の神功皇后の鏡」
第87番札所 小豆島 「鳴門茂衛門の埋蔵金」
第88番札所 小豆島 「村上水軍の埋蔵金」
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