「鈴石を探せ」
香川県には、ランドマークとして有名な「讃岐富士(飯野山)422m」を初めとする富士山に形が似た7つのオムスビ山、人呼んで讃岐七富士がある。そのひとつ高瀬町にある高瀬富士は正式名「爺神山(とかみやま)」は平野の中にたたずむ227mの小高い山である。近年の土木用土砂の採石により山の形は半分崩されてしまったが、頂上までは登山道が整備され手軽に登れて三豊の眺望が楽しめる地元に身近な里山である。 国造り神話の男神である伊邪那岐命(イザナギノミコト)が降臨したとされることから父神山(トトカミヤマ)と呼ばれたのが「トカミ山」となったといわれる。戦国時代は詫間弾正景長の居城である爺神城が造られていたが長宗我部氏の侵攻により落城したとされる。 この山には鈴石が採れることで有名である。鈴石とは中が空洞になっていてそこに小石や砂が入っており、振ると「シャリシャリ」とか「カラコロ」とか様々な音がする珍石のことである。戦後、この鈴石探しがブームとなり、たくさんの人が山に入ったとされるが、今はもう無いとは言い切れない。登山道を登りながら、その辺に転がっている石ころを、拾っては振り拾っては振りしていると見つかるかもしれないぞ。
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「JR高瀬駅方向から見る爺神山。」
JR高瀬駅方向から見る爺神山。
「山麓の登山口入り口。何合目の表示がきちんとされているので、ペース配分がしやすい。」
山麓の登山口入り口。何合目の表示がきちんとされているので、ペース配分がしやすい。
「五合目付近、あちらこちらに石が転がっているが、見た目だけではさっぱり見当がつかない。」
五合目付近、あちらこちらに石が転がっているが、見た目だけではさっぱり見当がつかない。
「八合目付近は急坂でロープが張られている。もはや石など見ている余裕はない(笑)。」
八合目付近は急坂でロープが張られている。もはや石など見ている余裕はない(笑)。
「そうこうしているうちに頂上である。見晴らしが良くてリフレッシュできる。」
そうこうしているうちに頂上である。見晴らしが良くてリフレッシュできる。
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