「いつ誰がなんのために?」
観音寺の名勝琴弾公園(ことびきこうえん)の有明浜には観音寺のシンボルである巨大な寛永通宝の砂絵が描かれている。人気テレビ番組「銭形平次」のタイトルバックにも使われていたこの砂絵、いったいいつ誰がなんのためにこれを造ったのであろうか? 現地の掲示板には、1633年に丸亀藩藩主の生駒高俊侯の領内巡視の折、人々が歓迎の意を表するため一夜にして作りあげて藩主に捧げたらしいと説明されているが、藤吉郎の墨俣城同様にとても現実的ではないうえ、寛永通宝が鋳造されたのは1636年からであり、これはどちらかというと史実ではなく御伽噺として理解するのが適当であろう。また、最近になって、これを拝むと金運がつくと宣伝されているが、地元では昔からあった話ではないらしく、最近の宝くじ騒ぎ(67番札所)の件とも相まって観光目的のPRネタにされているらしい・・・というと、夢もへったくれもなくなるので謝ります。すいません。(笑)。 謎が謎を呼ぶこの銭形の由来であるが、どうせネタにするのであれば突っ込みどころ満載の覚悟の上で紹介すると(笑)、かのUFO研究テレビディレクターの矢追純一氏的検証では、この銭形と、ここから約10km南南東に位置する四国88箇所霊場66番札所の最高標高地点911mの四国高野といわれる雲辺寺、ここから約15km南西に位置するエリエールタワーといわれる大王製紙新三島工場煙突(207m)とを、直線で結んで現れるトライアングルが日本でも有数のUFO目撃事例多発地区であるという説?と、現にこの有明浜でも宇宙人が写真に撮られてテレビのなんとかスペシャルで特集されたという記録がある。 一部のノリの良い観音寺っ子達は、この銭形こそ、有名なナスカの地上絵(ペルー)に匹敵するなにものかの遺産であり、観音寺はそのなにものかに選ばれた土地だと胸を張ってネタにしている。しかし、かのナスカ地上絵は「花」や「鳥」や「虫」を描いた象形的美術性を持ち、その意味からしても世界遺産に登録されているが、観音寺に描かれているのは「ぜに」、余りにも俗物的過ぎて世界遺産にはちと恥ずかしいのではないかと思われる。(笑)
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「実は縦122メートル、横90メートルの楕円形。公園の展望台から見ると円形に見える。立ち入り禁止であるが風によって崩れていくので、地元の小中学生を初めとするボランティア有志の人たちの手で定期的に整備されている。」
実は縦122メートル、横90メートルの楕円形。公園の展望台から見ると円形に見える。立ち入り禁止であるが風によって崩れていくので、地元の小中学生を初めとするボランティア有志の人たちの手で定期的に整備されている。
「展望台に設置された説明文。」
展望台に設置された説明文。
「四国中央市の大王製紙新三島工場煙突。海の向こうに見える荘内半島の付け根(右側部分)が観音寺市である。」
四国中央市の大王製紙新三島工場煙突。海の向こうに見える荘内半島の付け根(右側部分)が観音寺市である。
「雲辺寺ロープウェイから観音寺を望む。遠方に見える海岸の小山が銭形の展望台である。」
雲辺寺ロープウェイから観音寺を望む。遠方に見える海岸の小山が銭形の展望台である。
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