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第62番札所 弓削島 「みつうみ島の洞窟」
地名: 広島県弓削島南南西沖
埋めた人: 村上水軍
お宝: 村上水軍の財宝
情報:
備考:
「村上水軍の呪い」

 船乗りの学校である弓削商船高専で有名な弓削島は芸予諸島の上島町の中心となる島である。鎌倉時代より塩を献上する荘園として歴史に名を残す島でもある。よく日本のラスプーチン「弓削の道教」の生まれ故郷と勘違いされるようであるが、まったくなんの関係もない。その昔、蘇我氏との戦いに敗れた物部氏の一族の弓削氏がこの島に移り住んだことが島名の由来らしい。
 この島には能島村上水軍の雄、村上武吉の家臣であった三瀬家と産山家が水軍の財宝を守るために移り住んだといわれている。両家には「出没不常処○○産山守主」「坤離之間三瀬○○守之」という守り札が残り、この意味は「南南西の方向の現れたり消えたりするところ」ということであるとされた。
 明治維新直前の1867年に両家の三瀬角左衛門と産山覚兵衛およびその三瀬の久蔵の3人が弓削島の南海岸に浮かぶ小さな無人島である「みつうみ島」に満潮時には水没し干潮時には現れる海蝕洞を発見。奥の壁を崩すと竪穴が現れ降りると鉄の箱があり、中には金の延べ棒、砂金袋、金銀細工物、黄金太刀等の財宝が納められていたという。
 3人は財宝を引き上げ換金のため海路大阪に向かうも、途中で仲たがいを起こして覚兵衛は死亡し財宝は海中に没した。残った二人は弓削島に戻ったが、後日、久蔵が行方知らずとなり、問題の洞窟で亡骸で発見されたという。最後の一人である角左衛門はこの一連の事件を祟りと恐れて島を捨てて何処かへ移り住んだというのが話の結末である。
 この「みつうみ島」なる島は地図には無く、現地の海域にもそれらしいものはない。弓削島の南西5キロには今も無人に近い豊島がある。その先さらに5キロには高井神島、そのまた先には魚島があるが離れすぎであろう。また真南には10キロ余りに別子で産出した銅の精錬所として有名な四阪島(家ノ島、美濃島、明神島、鼠島、梶島の総称 現在はすべて住友金属鉱業の所有)があるが、これも距離がありすぎる。そもそも「みつうみ島」は、「三瀬」と「産山」の両家の頭の文字をとると「みつうみ」と読めるものとされるが、弓削島には島の最高峰325mの三山という山があり、これも読み方によっては・・・?
 発見した黄金にまつわる人間が次々と落命するこの話は、いわば、瀬戸内版「ツタンカーメンの呪い」であろうか?

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「弓削島を南方より。小島らしきものは見当たらない。」
弓削島を南方より。小島らしきものは見当たらない。

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「弓削島南西に浮かぶ豊島(とよしま)。一世帯のみ在住。幕末期まで無人島であった。」
弓削島南西に浮かぶ豊島(とよしま)。一世帯のみ在住。幕末期まで無人島であった。

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「豊島より南西の高井神島(たかいかみしま)。瀬戸内海航路の拠点である高井神島灯台を有する。」
豊島より南西の高井神島(たかいかみしま)。瀬戸内海航路の拠点である高井神島灯台を有する。

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「弓削島からはるか南方に見える銅精錬の四阪島」
弓削島からはるか南方に見える銅精錬の四阪島

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「南からの弓削島全景。右に見える最高峰が三山である。」
南からの弓削島全景。右に見える最高峰が三山である。
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第1番札所 徳島市 「八倉比賣(やくらひめ)神社の卑弥呼の墓」
第2番札所 徳島市 「金山神社・立岩神社 (徳島市)の銅鏡」
第3番札所 神山町 「立岩神社の天の岩戸」
第4番札所 神山町 「高根悲願寺の邪馬台国跡」
第5番札所 山川町 「天村雲神社と天叢雲の剣」
第6番札所 穴吹町 「白人神社と神明神社」
第7番札所 美馬町 「伊射奈美神社」
第8番札所 美馬町 「段の塚穴 四国最大級の石室」
第9番札所 東みよし町 「六地蔵峠近辺の平家再興軍資金」
第10番札所 東祖谷村 「栗枝渡神社の安徳天皇の墓とキリスト伝説」
第11番札所 剣山 「失われたアーク」
第12番札所 剣山 「宝巌岩の平家財宝」
第13番札所 剣山 「ジローギューの草薙の剣」
第14番札所 つるぎ町 「剣山の大蛇」
第15番札所 勝浦町 「星の岩屋の星のかけら」
第16番札所 勝浦町 「勝浦のツチノコ」
第17番札所 阿南市 「お松大権現」 
第18番札所 阿南市 「海正八幡神社の新羅三郎財宝」
第19番札所 阿南市 「蒲生田岬(かもだみさき)沖の黄金」
第20番札所 阿南市 「つむじ風剛右衛門の略奪品」
第21番札所 海南町 「おんばがたきの洞窟」
第22番札所 東洋町 「野根七郎の埋蔵金」 
第23番札所 東洋町 「盗賊弥六の埋蔵金」
第24番札所 香美市 「御在所山の平家の宝」
第25番札所 高知市 「子供が拾った介良のUFO」
第26番札所 高知市 「高知競馬場」
第27番札所 高知市 「鵜来巣山の黄金千両」
第28番札所 高知市 「薫的神社」
第29番札所 高知市 「土佐藩宝物蔵跡に建つ旅館」
第30番札所 土佐町 「稲叢山の平家洞窟」
第31番札所 須崎市 「はぴれっと」
第32番札所 須崎市 「銭神石の埋蔵金」
第33番札所 須崎市 「八百比丘尼の食べた人魚」
第34番札所 佐川町 「虚空蔵山の不死の仙薬」
第35番札所 越知町 「横倉山の平家穴」
第36番札所 仁淀川町 「武田勝頼の埋蔵金」
第37番札所 仁淀川町 「椿山の安徳天皇と開かずの箱」
第38番札所 仁淀川町 「都の安徳天皇陵墓」
第39番札所 土佐清水市 「加久見左衛門の埋蔵金」
第40番札所 土佐清水市 「大川内の平家落人村」
第41番札所 足摺岬 「足摺岬のどくろマーク」
第42番札所 土佐清水市 「ジョン万次郎の仮墓」
第43番札所 愛南町 「南宇和の金鉱」
第44番札所 宇和島市 「日振島の藤原純友の財宝」
第45番札所 宇和島市 「戸島の一条家の隠し財宝」
第46番札所 野村町 「御在所山の平家の祠」
第47番札所 八幡浜市 「平家神社」
第48番札所 伊方町 「八坂神社と平家ののぞき岩」
第49番札所 佐田岬 「釜木の埋蔵金」
第50番札所 松山市 「松山競輪場」
第51番札所 松山市 「伊予豆比古命神社(椿神社)内の勝軍神社」
第52番札所 松山市 「宝くじ売り場竹村商店」
第53番札所 忽那中島 「泰ノ山城の埋蔵金」
第54番札所 伊予灘沖 「ナイル号沈没地点」
第55番札所 高縄山 「高縄山のレアアース・レアメタル」
第56番札所 今治市 「重茂山城(あるいは重門山城)の埋蔵金」
第57番札所 吉海町 「能島の村上水軍の宝」
第58番札所 大島 「泊の埋蔵金」
第59番札所 伯方島 「伯方島の能島村上水軍再興金」
第60番札所 魚島 「篠塚伊賀守の宝篋印塔」
第61番札所 芸予諸島 「竜王丸の埋蔵金」
第62番札所 弓削島 「みつうみ島の洞窟」
第63番札所 西条市 「八堂山の長者の財宝」
第64番札所 別子村 「別子ダイヤモンド水」
第65番札所 新宮村 「日本で唯一のダイヤモンド鉱(の可能性)」
第66番札所 新宮村 「銅山川の砂金」
第67番札所 観音寺市 「観音寺チャンスセンター」
第68番札所 観音寺市 「観音寺銭形砂絵」
第69番札所 荘内半島 「海崎城の埋蔵金」
第70番札所 詫間町 「博打山」
第71番札所 荘内半島 「竜宮城」
第72番札所 高瀬町 「爺神山(とかみやま)の鈴石」
第73番札所 燧灘沖 「いろは丸沈没地点」
第74番札所 直島 「三菱マテリアル直島製錬所」
第75番札所 丸亀市 「丸亀競艇場」
第76番札所 綾川町 「十瓶山の瓶(かめ)」
第77番札所 旧綾歌町 「西長尾城の埋蔵金」
第78番札所 備讃瀬戸 「大槌島」
第79番札所 櫃石島 「藤原純友の埋蔵金」
第80番札所 鬼無町 「神高池のキナッシー」
第81番札所 鬼無町 「勝賀山の金の茶釜」
第82番札所 女木島 「鬼が島洞窟」
第83番札所 庵治町 「五剣山八栗寺聖天堂」
第84番札所 津田町 「雨滝山の柘榴石」
第85番札所 小豆島 「ぶよも長者の埋蔵金」
第86番札所 小豆島 「蕪崎の神功皇后の鏡」
第87番札所 小豆島 「鳴門茂衛門の埋蔵金」
第88番札所 小豆島 「村上水軍の埋蔵金」
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